2009年1月17日〜18日 多摩市関戸公民館ヴィータホール

★不等辺さんかく劇団 松本仁也★
舞台は客船。
お喋りと空想好きな主人公の少年ルバートは、母と二人でこの船に乗船している。
船上レストランのピアニスト、フェルマータに心を惹かれるルバート。レストランで待ち惚けを食らった母。
二人はレストランのコースを交互に食べながら、その場で創作した物語を順番に話し、繋いで行く。
物語には人魚のルバートとフェルマータが登場し、少年と母の心情を反映させながら進んで行く。
最後のメニューと共に、物語は母の「悲劇的な結末」の話で幕を閉じる。
しかしシェフの計らいでもう一品、注文していないデザートがテーブルに。
物語はルバートの話で締めくくられる事に…。
カクワクワディーゴのお芝居は、絵画に例えると抽象画の様で、見る人の好みにもよりますが、その難解さと美しさが魅力だと言えます。
舞台上にはグランドピアノ、大小8つのループ、小さな白い椅子、頭上中央にシャンデリアのオブジェ。
舞台美術もさることながら、やはり一番の魅力は、ダブルキャストで主人公を演じる二人の女優さんです。
二人とも小柄な女性ですが、一人何役も演じ分け、一時間半喋りっぱなしのパワーには圧倒されます。
どちらの舞台もそれぞれの持ち味が活かされ、表現の違う別の舞台として楽しめました。
そしてもう一人、ピアニストの存在も、ただBGMを奏でるだけの存在ではなく、背中の見えるドレスと、裸足でペダルを踏みながらピアノを奏でる後ろ姿は、正にもう一人の女優としての存在感がありました。
質が良かっただけに、観客が少な目だった事が残念ですが、意欲的に活動を続けているカクワクワディーゴの公演、今後も楽しみです。